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シリーズ開発コンセプトのポイント
- 「モバイルPCの個性」を引き出すのではなく、「ご使用されるオーナーの個性」を引き出せることを目的としましました。
- 機能性においては妥協することなく、素材選定からファッション性を追及しました。海外で安価に作れるような構造のものではなく、少量生産により、オートクチュールイメージのティストを持たせ、縫製、加工および個性表現をしつつ、身近で購入しやすい価格設定を目指しました。
たとえばカラーバリエーションやカラーコーディネートに頼ることを「個性表現」として認めず、有機的、かつ3次元的であり、オーナーのイメージを固定的に定義づけせずに、それぞれの製品に個別のデザインテーマを持たせました。カラーだけでは「オーナーの内面的な個性表現」を引き出すのは難しいと考えたからです。
- 「個性」を重視したテーマにおいて、開発は組織的に取り組むことを拒み、開発責任者のパーソナルな感性に依存することにより、たとえヒステリックなコンセプトであっても、具現化を躊躇することなく取り組めました。
これにより、単にデザイン的、機能的という枠にとらわれず、開発サイドが持つ経験がヒントとして取り入れることができました。
弊社のバックボーンは一般企業(クライアント)に対する企画・プロデュース業務からなりますが、パソコンメーカの開発やプロモーションサポートを手掛けた経験。企業のロイヤルユーザー向けプレミアムギフトの製作過程で必要とされる、メタルや成型、皮革素材の加工知識。各企業のオリジナルユニホームやコスチュームなどの繊維素材の企画、パターン、縫製、後加工の知識。さらに、モータースポーツ(レース)でのプロモーション活動を行ってきたことなどの全てが製品開発において、無駄になることがなく具現化へ向けて生かすことができました。また、そのような機会を与えてくださった多くの関係者の方々に感謝いたします。
- コラボレーションにつきましてはあくまで、主体は開発者にあるという自覚を強く維持し、「コラボレーション=他への頼りあい」にならぬように、また、同じフィールド内での上下関係が存在するような体制でのコラボレーションは控え、参加するスタッフ・ブレーンの立場や独創性を最大限発揮できるように留意しました。
例えば、新素材採用の試作・テストなど、技術的な面においてはレース業界のブレーンとのコラボレーションなどもありました。決して「ブランド」だけのコラボではなく、技術提供という点に絞っての「合作」を目指しました。
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